この記事は、「不妊」「妊娠できない」「原因不明の不妊」で悩んでいる人に役立つ内容です。
多くの人は妊活を始めても、なかなか子宝に恵まれません。
本人は年齢のせいかと思ってしまう人もいます。
あるいは、夫が子宝に恵まれにくい体質かもしれない…。
不妊にはどのような原因があるのでしょうか?
不妊の原因とその背景は、先祖の因縁・カルマ・身体的要因 3つの原因が考えられます。
・先祖の因縁(家系的なエネルギー)
・世代間連鎖(心理的・行動的な影響)
・身体的な要因
これらのどこかに原因があるか、あるいは複数の原因が絡まっている場合もあります。
先祖の因縁(家系的なエネルギー)は、真実の言葉を使って家系的なエネルギーのもつれを解消することができます。
世代間連鎖(心理的・行動的な影響)は、トラウマや制限的信念に対処することで影響を解消することができます。
身体的要因は、医療機関の知識と経験に頼ることが必要です。
先祖の因縁(家系的なエネルギー)
妊活が思うように進まないと、身体的な要因だけでなく、精神的・スピリチュアルな側面についても考えたくなることがありますね。
「先祖の因縁」や「世代間連鎖」といった視点から見ると、家族や血縁にまつわるカルマ(業)が影響していると考える場合もあります。例えば、以下のようなケースが考えられます。
• 先祖が過去に経験した苦しみや未解決の問題が、子孫の人生に影響を与えることがあるとする考え方です。
• 先祖の誰かが子供を持てなかったり、子供を望まなかったりしたことが、家系のエネルギーとして残り、それが子孫に影響する可能性があります。
• 供養や感謝の気持ちを持つことで、エネルギーを浄化し、流れを変えることができるとされています。
先祖の因縁(家系的なエネルギー)と不妊の関係
先祖の因縁とは?
先祖の因縁(家系的なエネルギー)とは、家族の歴史や未解決の感情・カルマが、子孫の人生や健康、運命に影響を与える という考え方です。
特に、不妊に関しては、先祖が抱えていた未浄化の悲しみや罪悪感、無念の思いが、エネルギー的に子孫へ影響を及ぼしている ことがあります。
スピリチュアルな視点では、以下のような場合に、家系的な因縁が不妊の原因となることが考えられます。
• 過去に不遇な死を遂げた家族の霊が影響している
• 先祖が子供を捨てた、または育てられなかった因果
• 過去に子供を持つことを否定した家族の思いが継承されている
不妊と先祖の因縁に関する実例
① 戦争中に流産・死産した曾祖母の悲しみが影響
事例
Aさん(36歳女性)は、5年間の妊活を続けていたが、なかなか子宝に恵まれなかった。医療的な検査では特に異常はなく、「原因不明の不妊」と診断された。
ある時、祖母から曾祖母の話を聞く機会があり、戦争中に過酷な環境で流産を経験し、その後も子供を持てずに亡くなった ことを知った。曾祖母は、自分の流産を悔やみ、家族に対して「私は母親になれなかった」と言い続けていたという。
相談したところ、「曾祖母の魂が今も悲しみを抱えており、それが家系のエネルギーに影響を与えている」と言われた。そこで、Aさんは曾祖母のために供養を行い、「あなたの魂を癒し、安心してお休みください」と感謝の気持ちを伝えた。
すると、数ヶ月後、Aさんは自然妊娠することができた。
解釈
• 曾祖母の「母になれなかった」という未練のエネルギーが家系に影響し、Aさんの不妊につながっていた可能性がある。
• 供養や感謝の気持ちを持つことで、家系のエネルギーが変わり、妊娠しやすくなった。
② 幼少期に養子に出された曾祖父の「家族を持てなかった思い」
事例
Bさん(34歳男性)は、結婚後3年間、夫婦で不妊治療を続けていたが、精子の数が少なく、受精率も低かった。精子の運動率を上げる治療をしてもなかなか改善せず、夫婦で悩んでいた。
ある時、父方の家系を調べると、曾祖父が幼少期に貧困のために養子に出され、本当の家族と離れ離れになった過去 があることが分かった。曾祖父は、自分の親に捨てられたという思いを抱えながら生きていたが、その思いを誰にも話さずに亡くなった。
霊的な視点では、「家族を持つことへの悲しみ」が家系のエネルギーに刻まれ、それがBさんの子供を授かる力に影響を与えていた と考えられた。
Bさんは曾祖父のお墓を訪れ、「あなたの痛みを理解し、あなたを家族として認めています」と感謝の言葉を伝えた。その後、夫婦での体外受精の成功率が上がり、最終的に子供を授かることができた。
解釈
• 曾祖父が「家族を持つことを否定的に感じていた」ため、家系のエネルギーが「子供を持ちにくい流れ」になっていた可能性がある。
• 家族の歴史を知り、曾祖父に感謝を伝えることで、その影響が軽減された。
③ 家系に「堕胎のカルマ」があり、妊娠しにくい
事例
Cさん(38歳女性)は、妊娠しても流産を繰り返し、なかなか子供を授かれなかった。婦人科の検査では特に異常はなく、医師からも「運が悪かったのかもしれません」と言われるだけだった。
ある時、母親に話を聞くと、祖母が若い頃に望まぬ妊娠をし、中絶した過去があった ことが判明した。祖母はそのことを誰にも話さず、罪悪感を抱えたまま亡くなっていた。
霊的な視点では、「家系において、子供が生まれることが否定された歴史があると、次の世代にも影響が及ぶ」とされている。Cさんは、祖母の魂を癒すために供養を行い、さらに「私はあなたの罪悪感を引き継ぎません。私の命を大切にし、子供を迎え入れます」と誓った。
その後、Cさんは妊娠し、無事に出産することができた。
解釈
• 祖母が「子供を持つこと」に対して強い罪悪感を抱えていたため、そのエネルギーが家系に影響していた。
• 先祖の未解決の思いを浄化し、自分の意志で「子供を迎え入れる」と決意することで、妊娠の流れが変わった。
まとめ
不妊に家系の因縁が関わっている場合、次のようなパターンが見られることがあります。
1. 流産・死産の悲しみが、子孫に影響を与えている
2. 「家族を持てなかった」未練が、エネルギー的に妊娠を妨げている
3. 過去の堕胎や家族の否定的な感情が、不妊を引き起こす要因になっている
解決策
• 家系の歴史を知り、どんなエネルギーが受け継がれているかを探る
• 先祖に対して感謝の気持ちを伝える
• 真実の言葉で祈りや供養・お墓参りをして、家系のエネルギーを整える
• 「私は家系のカルマを引き継がず、新しい命を迎えます」と宣言する
霊的な視点では、「家族の歴史を知り、意識的に浄化することで、人生の流れが変わる」とされています。もし、原因不明の不妊で悩んでいる場合、一度家系の歴史を振り返ってみると、新たな気づきが得られるかもしれません。
世代間連鎖(心理的・行動的な影響)
• 両親や祖父母の世代から受け継いだ価値観や思考パターンが、無意識のうちに現在の状況に影響している場合があります。
• 例えば、親や祖父母が「子供を持つことは苦労が多い」と考えていた場合、無意識のうちに子供を持つことへのブロックが働く可能性があります。
• 「家族の中で子供を育てることに対してどんな思いがあるか」を振り返ることで、不要な思い込みを手放すことができるかもしれません。
世代間連鎖(心理的・行動的な影響)と不妊の関係
世代間連鎖とは?
世代間連鎖とは、親や祖父母などの過去の世代が持っていた価値観、行動パターン、心理的傾向が、無意識のうちに次の世代に受け継がれる現象 のことを指します。
不妊に関しても、家族の価値観や無意識の思い込みが影響し、妊娠しにくい状況を作り出している場合があります。 たとえば、
• 「子供を持つことは大変で苦労する」という家族の信念
• 「母親になることが怖い」という無意識の思い込み
• 幼少期のトラウマや、親子関係の問題が影響
などが挙げられます。
医学的な原因が見つからず、妊娠が難しい場合には、心理的・行動的な影響が関係している可能性もある ため、自分の家族の歴史や価値観を振り返ることが大切です。
不妊と世代間連鎖の実例
① 「母親は苦労する」という思い込みが妊娠を妨げる
事例
Dさん(38歳女性)は、結婚して5年経つが妊娠できず、不妊治療を続けていた。しかし、ホルモン値や卵巣の状態は正常で、「原因不明の不妊」と診断されていた。
心理療法を受ける中で、Aさんは自分の母親が「子育ては大変」「私はあなたを育てるのに苦労した」と何度も言っていたことを思い出した。 幼少期の記憶をたどると、母親は育児を楽しんでいる様子はなく、常に「母親であることは重荷」という態度をとっていた。
Dさんは無意識のうちに 「母親になると大変な思いをする」 → 「妊娠しない方がいい」 という心理的ブロックを持っていたことに気づいた。
セラピーでこの思い込みを手放し、「母親になることは幸せなこと」「私は自分なりの育児ができる」と意識を変えるワークを行った ところ、数ヶ月後に自然妊娠することができた。
解釈
• 親が持っていた「子育て=苦労」という価値観が、無意識に受け継がれていた。
• 「妊娠しない方がいい」という潜在意識のブロックが、不妊につながっていた。
• 心理的な思い込みを手放すことで、妊娠しやすい状態に変化した。
② 両親との関係が不安定で「親になるのが怖い」
事例
Eさん(35歳女性)は、夫との関係は良好で、不妊治療をしていたがなかなか妊娠しなかった。婦人科の検査でも特に異常はなかった。
カウンセリングを受けた際に、幼少期の家庭環境について深掘りすると、Eさんは両親から十分な愛情を受けずに育ったことを思い出した。
• 両親は共働きで忙しく、ほとんど家にいなかった。
• 母親は厳しく、「私は子供のために人生を犠牲にした」とよく言っていた。
• Eさんは、「私は本当に愛されていたのか?」とずっと不安を抱えていた。
この経験から、Eさんの潜在意識には、「私は親になる準備ができていない」「子供を産んでも、ちゃんと愛せないかもしれない」という恐れ が生まれていた。
この無意識のブロックを解消するために、Eさんはインナーチャイルド(幼少期の自分)を癒すワーク を続けた。その結果、次の体外受精で妊娠することができた。
解釈
• 幼少期に親から十分な愛情を受けなかった経験が、「自分も親になれないかもしれない」という不安につながった。
• 無意識のうちに「妊娠することが怖い」と思っていたため、体が妊娠しにくい状態になっていた。
• カウンセリングやインナーチャイルドの癒しによって、心理的なブロックが解消され、妊娠が可能になった。
③ 「家族の中で女性が子供を持たない傾向がある」
事例
Fさん(37歳女性)は、長年の妊活の末、体外受精を何度も試したが、なぜか着床しなかった。医師からは「胚は正常だが、なぜか着床しない」と言われていた。
あるとき、Fさんは自分の家族の歴史を振り返ってみた。すると、
• 祖母は子供を持たずに亡くなった。
• 母は1人っ子で、Fさんを産んだ後、2人目を作らなかった。
• 叔母(母の姉)も結婚はしたが、子供を持たなかった。
つまり、家系の中で「女性が子供を持たない」傾向があった のだ。
さらに、家族の話を聞くと、祖母は若い頃に恋人を戦争で亡くし、その後も結婚せずに一人で生きたことが判明した。その祖母の「子供を持たない生き方」が、無意識に家系の女性たちに影響していた可能性がある。
Fさんは、カウンセリングを受けながら、「私は祖母とは違う道を歩んでもいい」「私は子供を持つことを選ぶ」 という意識改革を行った。数ヶ月後、ついに体外受精が成功し、妊娠することができた。
解釈
• 「家系の中で女性が子供を持たない傾向がある」と、それが世代間連鎖することがある。
• 家族の過去の選択が無意識に影響を与え、「自分も子供を持たないほうがいい」と思い込んでいた。
• 「私は違う選択をしてもいい」と意識を変えることで、妊娠できるようになった。
まとめ
不妊の原因が世代間連鎖に関係している場合、以下のようなパターンが見られます。
1. 親が「子育て=苦労」と思っていた影響で、妊娠へのブロックができる。
2. 幼少期の愛情不足が、「自分は親になれないかもしれない」という不安を生む。
3. 家系的に「女性が子供を持たない」という傾向があり、無意識に影響を受ける。
解決策
• 家族の歴史や価値観を振り返る。
• 妊娠や子育てに対する無意識のブロックを探る。
• 「私は違う選択をしていい」と意識を変える。
• カウンセリングや心理療法を活用する。
世代間連鎖の影響は、気づいて意識的に変えることで、断ち切ることが可能です。 心と体の準備を整えることで、自然と妊娠しやすい状態になっていくでしょう。
3. 夫婦の関係性とエネルギーの流れについて
夫婦の関係性とエネルギーの流れは、スピリチュアルな視点でも、心理学的な視点でも、妊娠や家族の調和に大きく影響を与える要素 です。
人間の体や心は、エネルギーのバランス で成り立っており、夫婦関係が良好であれば、お互いのエネルギーはスムーズに循環しやすくなります。しかし、関係が不安定であったり、無意識のうちに負の感情を抱えていると、エネルギーの流れが滞り、結果として妊娠しにくくなったり、体調不良を引き起こすことがあります。
ここでは、夫婦のエネルギーバランスが妊活や家庭環境に与える影響 について詳しく解説します。
1. 夫婦のエネルギーの流れとは?
夫婦関係のエネルギーは、主に以下のような形で影響し合っています。
① 陰(女性)と陽(男性)のバランス
• 陰(女性のエネルギー) → 受け入れる力、直感、癒し、感情の豊かさ
• 陽(男性のエネルギー) → 与える力、行動力、安定、守る力
夫婦の関係性において、この陰と陽のエネルギーがバランスよく流れていると、お互いを支え合い、自然な調和が生まれます。
例えば、妻が安心して夫に甘えられ、夫がしっかり支える という関係性は、自然なエネルギーの循環を生み出します。逆に、夫が家庭を顧みず、妻が不安を抱えすぎると、陰と陽のバランスが崩れ、エネルギーの流れが悪くなります。
② 愛のエネルギーが循環しているか
夫婦の間で、愛情のエネルギーがスムーズに流れているか が重要です。以下のようなケースでは、エネルギーの流れが滞りやすくなります。
✅ 良いエネルギーの流れ
• お互いを尊重し、感謝の気持ちがある
• コミュニケーションが円滑で、思いやりを持って接する
• 愛情表現がある(スキンシップ・言葉・行動)
⚠️ エネルギーが滞る状態
• 相手に対して不満や怒りを溜め込んでいる
• 夫婦の会話が減り、すれ違いが続いている
• 過去の傷やトラウマを引きずり、信頼関係が揺らいでいる
妊娠しやすい夫婦の特徴として、愛情が流れており、リラックスした環境があること が共通しています。逆に、ストレスや不安が強いと、エネルギーの循環が悪くなり、妊娠しにくい状態を生むことがあります。
③ セクシャルエネルギーの重要性
妊娠には、生殖機能だけでなく、夫婦間のセクシャルエネルギー(生命エネルギー)が大きく関係していると言われています。
スピリチュアルな視点では、セクシャルエネルギーは「創造のエネルギー」 であり、このエネルギーが枯渇すると、妊娠しにくくなることがあります。
✅ セクシャルエネルギーが高まるとき
• 夫婦の間に愛情と信頼がある
• スキンシップを大切にしている
• 性的なつながりだけでなく、心のつながりも深い
⚠️ エネルギーが枯渇すると…
• 義務感での妊活になり、愛情を感じなくなる
• 夫婦関係が冷え込み、スキンシップが減る
• 心理的なストレスが増え、妊娠しにくくなる
妊活中に「排卵日だけのセックス」になると、セクシャルエネルギーが義務感によって低下し、結果的に妊娠しにくくなることがあります。お互いの愛を深めることを意識すると、妊娠しやすいエネルギーが流れるようになります。
2. 夫婦関係と妊娠のエネルギーが関係する実例
① 妊活のプレッシャーで夫婦関係が冷え込み、不妊が続く
事例
Gさん夫婦(30代)は、3年間の妊活を続けていたが、なかなか妊娠できなかった。特に妻が「妊娠しなければ」というプレッシャーを強く感じ、夫との関係がぎこちなくなっていた。
夫は、「最近、妻が妊娠のことばかり考えていて、気持ちが重くなってきた」と感じ、徐々に夫婦の会話が減っていった。
カウンセリングを受けた後、Gさんは 「妊活を義務にするのではなく、夫との関係を楽しむことを大切にしよう」 と決めた。すると、夫婦の雰囲気がリラックスし、半年後に自然妊娠することができた。
解釈
• 妊活が義務化すると、エネルギーの流れが悪くなる。
• 愛情や楽しさを取り戻すことで、自然なエネルギーが流れ、妊娠しやすくなる。
② 夫婦関係が冷え込み、身体が妊娠を拒否していた
事例
Hさん(35歳女性)は、結婚して5年が経つが、妊娠できなかった。夫は仕事が忙しく、家ではほとんど会話がなかった。
Hさんは、「本当は夫との関係に不満があるけれど、それを認めたくなかった」と気づいた。心の奥では 「こんな冷たい関係の中で、子供を産んでも幸せになれるのだろうか?」 という疑問を抱いていた。
カウンセリングを受けて夫と話し合いを重ねた結果、夫婦の関係が改善し、その数ヶ月後に妊娠した。
解釈
• 心が「この関係で子供を持つべきか?」と疑問を持っていると、妊娠しにくくなる。
• 夫婦の関係を見直し、愛情を深めることで妊娠のエネルギーが流れやすくなる。
③ 妻が夫に対して「信頼できない」と思っていた
事例
Iさん(37歳女性)は、夫に対して「頼りない」「私は1人で頑張らないと」と思いながら妊活をしていた。
しかし、心理学的な視点で見ると、「夫を信頼できない」と思うことは、無意識に「この人の子供を産みたくない」と思っているのと同じエネルギーになる。
夫との関係を改善し、「夫を信頼する」ことを意識したところ、数ヶ月後に妊娠できた。
解釈
• 夫への不信感が無意識に妊娠を妨げていた。
• 「私は夫を信頼する」と意識を変えることで、エネルギーが変わった。
まとめ
夫婦のエネルギーの流れを意識することで、妊娠しやすい環境を作ることができます。「愛と信頼」のエネルギーが流れることが、妊娠にとって最も重要 です。
妊活における身体的な要因とは
妊活における身体的な要因とは、妊娠のしやすさや不妊の原因となる、肉体的・生理的な側面を指します。主に以下のような要因が考えられます。
女性側の身体的要因
1. 加齢による影響
• 女性の卵子の質と数は年齢とともに減少します。
• 35歳を過ぎると妊娠率が低下し、40歳以降はさらに難しくなります。
2. 排卵の問題
• 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):ホルモンバランスの乱れにより、排卵が不規則になる。
• 早発閉経(POI):40歳未満で卵巣機能が低下し、排卵が起こりにくくなる。
3. 卵管の詰まりや損傷
• 卵管閉塞・狭窄:クラミジアなどの感染症や手術の影響で、卵子が通りにくくなる。
• 子宮外妊娠の既往:過去の子宮外妊娠により卵管が損傷を受けている場合。
4. 子宮の異常
• 子宮筋腫:特に子宮内腔に近い筋腫は着床を妨げる。
• 子宮内膜ポリープ:受精卵の着床を阻害する可能性がある。
• 子宮内膜症:子宮の内膜組織が卵巣や腹腔内に広がり、妊娠を妨げる。
5. ホルモンバランスの乱れ
• 甲状腺機能異常(甲状腺機能低下症・亢進症):排卵や子宮内膜の状態に影響を与える。
• 高プロラクチン血症:授乳時に増えるホルモン(プロラクチン)が異常に高くなり、排卵が止まることがある。
6. 免疫系の異常
• 抗精子抗体:精子を攻撃する抗体が体内で作られてしまう。
• 自己免疫疾患:体が自分の卵巣や子宮を攻撃してしまう病気(例:SLE、橋本病)。
7. 生活習慣やストレス
• 過度なストレス:ホルモンバランスに影響を与え、排卵障害や着床障害の原因になる。
• 過度なダイエット・肥満:体脂肪の不足や過剰がホルモン分泌を乱し、排卵障害を引き起こす。
• 喫煙・アルコール:卵巣機能を低下させ、卵子の質を悪化させる。
男性側の身体的要因
1. 精子の質と量の低下
• 精子無力症:精子の運動率が低く、受精しにくい。
• 乏精子症:精子の数が少なく、妊娠の確率が下がる。
• 無精子症:精液に精子が含まれていない状態。
2. 精管の閉塞
• 精管閉塞:精子の通り道が詰まり、精子が射精できなくなる。
3. ホルモン異常
• テストステロン(男性ホルモン)の低下:精子の産生が減る。
• 高プロラクチン血症:性欲減退や精子の生産に影響を与える。
4. 精巣の異常
• 精索静脈瘤:精巣の周囲の静脈が拡張し、精子の質を低下させる。
5. 生活習慣の影響
• 喫煙・飲酒:精子の質が低下する。
• ストレス:ホルモンバランスが乱れ、性機能や精子の生産に影響を与える。
• 過度な熱(サウナ・長時間の入浴・ノートPCを膝の上で使う):精巣の温度が上昇し、精子の質が低下する。
夫婦の相性(免疫的要因)
• HLA遺伝子の適合性:夫婦のHLA型が似すぎていると、免疫反応が過剰になり、着床しにくくなる場合がある(「夫婦免疫不適合」と呼ばれる)。
• 受精はするが着床しないケース:受精卵の異常や免疫の問題が関与している可能性がある。
不妊にはどのような幹細胞をどのような方法で治療に使うか
再生医療の中で現在最も有望視されているのが幹細胞を使った治療ですが、幹細胞には様々な種類があります。
再生医療での活用が期待される代表的な幹細胞は、ES細胞、iPS細胞、間葉系幹細胞(MSC)などがあげられますが、現在、間葉系幹細胞(MSC)を使った治療が最も有望です。
ES細胞は、受精卵を壊して胚から取得しなければならないため倫理上の問題がありますし、一時は世界的ニュースになったiPS細胞は、癌化リスクをクリアできないことから国の研究予算が打ち切られました。
そんな中で、倫理面と安全面の課題が少ない間葉系幹細胞(MSC)が大きく注目され、世界中で様々な研究が進められています。
間葉系幹細胞を使った具体的な治療としては、体の中にある間葉系幹細胞を取り出して、体外で培養することによって量を増やし、それを体内に戻す方法があげられます。
これによって、体内の幹細胞の数を増やすことができ、体に抱えた様々な問題の修復が期待できます。
培養して増やした幹細胞を体内に入れる方法としては、注射等により修復したい箇所に部分投与する方法と、点滴によって全身投与する方法があります。
例えば、膝関節に問題を抱えているような場合であれば、注射による膝への投与が有効だと思われますし、各種臓器や脳などの疾患、免疫疾患や神経系の疾患など、特定部位に直接注射を打つことができないような場合は、点滴による全身投与が有効です。
心臓が悪いのに腕の静脈から点滴を受けるだけで治療になるのかという疑問を持たれるかもしれませんが、幹細胞は血流に乗って体の中の修復すべき箇所にアプローチしますので、その点は問題ありません。
自家細胞と他家細胞のどちらを活用するべきか
日本国内では、法律により、自分の細胞(自家細胞)を抽出し、培養して増やしたものを自分の体内に戻す治療のみ行うことが可能です。
この治療においては最初に自分の体から幹細胞を抽出しなければなりませんから、そこには身体的負担があります。
一方、海外では、他人の細胞(他家細胞)を培養して増やしたものを使うことが法律で認められている国があります。
その場合、ドナーは自分ではないため、細胞抽出の身体的負担が全くありませんので、治療方法としてはただ注射を受けるだけ、ただ点滴を受けるだけで済みますので、苦痛がほとんどありません。
他人の細胞を自分の体に入れてしまって大丈夫なのか、という心配があるかもしれませんが、これに関しては、国や性別や年齢など関係なく、誰に対しても拒絶しない細胞を使いますから全く問題ありません。
ですから、身体的負担という面においては、明らかに他家細胞を使った方がいいと言えます。
しかし、それ以外の面でも他家細胞を活用した方がいいという大きな理由があります。
例えば、糖尿病の治療に幹細胞を活用しようとした場合、自家細胞を活用するということは、糖尿病に侵されている自分の細胞を抽出して増やして自分の体内に戻すということになります。
幹細胞を増やして体内に戻すのですからそれでももちろん効果はありますが、糖尿病に侵されていない健康な細胞を体内に入れる方が効果が大きいと思いませんか。
また、大きな疾患を抱えられている方は比較的高齢な方が多いです。
高齢な方の幹細胞を使うより、若い方の幹細胞を使った方が効果が大きいと思いませんか。
実は、これまでの研究により、若くて健康でしっかり体を鍛えているようなドナーの幹細胞を活用するのが、最も治療効果が高いということがわかっています。
そう考えると、病気に苦しんでいる自分の幹細胞を使うより、自分よりも若くて健康なドナーから採取した幹細胞の中で、さらに細胞のチェックをしてより優良な幹細胞を活用した方がいいというのは明白です。
他家細胞を活用する場合には、その細胞の質がきちんと保証されていることと、海外の信頼できるクリニックで治療を受けることが重要ですが、それさえクリアできれば、自家細胞より他家細胞を使った方が明らかに大きな治療効果が期待できます。
ちなみに、国内で自家幹細胞の治療を受けるのと、海外で他家幹細胞の治療を受けるのとで費用面の比較をしてみると、他家幹細胞の方が培養難易度や治験コスト、設備投資等がかなり高額になるなどの理由により、本来は約5倍から10倍ほど高額になるのですが、国主導で行われている研究機関等の協力体制が取れる医療機関であれば、それほど変わらない費用で他家幹細胞の治療を受けることができます。
どこから採取した幹細胞を活用するべきか
治療においては、自家細胞よりも優良な他家細胞を活用した方が効果が高いということをお伝えしましたが、それだけでなく、体の中のどこから抽出した間葉系幹細胞を活用するかということも重要です。
間葉系幹細胞は、脂肪、骨髄、臍帯、歯髄などから採取することができますが、自家細胞を使う場合は、その抽出の難易度や体への負担の大きさから、脂肪由来の幹細胞を使うのが大半です。
しかし、脂肪由来の幹細胞は採取が楽ということからも想像がつくと思いますが、末端の幹細胞ですので、治療効果という面では他の部位から抽出した幹細胞に劣ります。
世界中で行われている治験の状況を見ると、脳や心臓、神経系や免疫系の疾患など、より重要度の高い疾患に対しては、多くが骨髄由来の幹細胞を使っていることがわかります。
そこには明確な理由があり、詳細の説明はここでは割愛しますが、それだけ骨髄由来の幹細胞の治療効果への期待が大きいということになります。
当機構としましては、これらの状況からベストな幹細胞だと自信を持って言えるのは、骨髄由来の間葉系幹細胞です。
もともと骨髄では様々な細胞が作られており、間葉系幹細胞も骨髄で作られていますので、根っこの幹細胞と言えますし、何より過去の治療効果がそれを示しています。
幹細胞治療のベストな選択
上記の内容から、幹細胞を活用した治療を行うのであれば、しっかりとしたクオリティチェックを受けた最高品質の『他家の骨髄由来の間葉系幹細胞』を使った治療を、『海外の信頼できるクリニック』で受けるのがベストな選択であると考えられます。
これは現時点でのベストな選択ということであり、幹細胞の治療については、世界中で日々研究が進められていますので、今後状況が変わるかもしれません。
できれば日本でも他家の幹細胞治療が受けられるようになるといいのですが、現在は治験のレベルであり、その治験を受けられる人もかなり限られた条件に合致したほんの一握りの人たちです。
将来的には国内でも他家の幹細胞治療を行うことができるようになることを期待していますし、当機構としてはその実現のために尽力する所存ですが、まだしばらく時間がかかりそうです。
現在、病気やケガ、体の悩み等に苦しまれている方にとっては、いつ実現するかわからない未来を期待して待つより、現時点で行うことが可能な治療の中からベストな治療を選択されることが望ましいと思います。
国内でできる治療について
海外への渡航は難しいという方については、国内で行えるベストな治療があります。
それは、骨髄由来の間葉系幹細胞の培養上清液を活用した治療です。
培養上清液とは、幹細胞を培養した際に培養液から幹細胞を取り出して滅菌等の各種処理を行った液体(上澄み液)のことですが、この培養上清液には幹細胞から多くの成分が放出されており、それを体内に取り込むことで幹細胞に近い治療効果が期待できます。
他家幹細胞を使った治療は日本国内ではできませんが、他家幹細胞の培養上清液は細胞本体ではありませんので、法律上、日本国内でも治療に使うことができます。
幹細胞培養上清液は、幹細胞と同じ使い方ができますので、治療は、注射によって部分投与する方法と、点滴によって静脈から全身投与する方法があります。
国内での治療を希望される場合は、しっかりとしたクオリティチェックを受けた最高品質の『骨髄由来の間葉系幹細胞の培養上清液』を使った治療を、『信頼できるクリニック』で受けることをおすすめします。
幹細胞培養上清液を活用した治療の現状
幹細胞培養上清液を使った治療を国内で行えるのであれば、わざわざ海外に渡航して幹細胞の治療を受けなくてもいいのではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、幹細胞と上清液には違いがあります。
幹細胞は生きた細胞ですから、幹細胞治療においては、体内における細胞同士のやりとりによって修復に必要な成分を幹細胞が放出して修復していきますが、培養上清液による治療では、幹細胞からすでに放出された成分を使って修復することになりますので、修復効果とその持続性が幹細胞には劣る可能性が高いです。
そのため、疾患の種類や状態によりますが、幹細胞培養上清液を活用した治療は、ある程度の期間ごとに継続して行い、修復を進めていく必要があると考えられます。
幹細胞培養上清液を使った治療は、幹細胞治療よりは費用面でかなり安くなりますので、まずは上清液の治療を試してみて、その後の治療をどうされるかは治療効果を見ながら判断されるということでもいいと思います。
幹細胞とその培養上清液による治療の効果について
幹細胞やその培養上清液は、これまでは治らないと言われてきた病気、難治性疾患、治療に大きな身体的負担を伴うような病気に対して、大きな効果が期待されています。
病気の予防やアンチエイジング、美容目的で治療を受けられる方もいらっしゃいますが、それらについても十分な効果が確認できています。
幹細胞はもともと私たちの体の中にあり、体内の様々な問題を解決してくれる細胞ですから、それを活用するというのは、薬を使うことと比べて体にとってずっと自然なことであり、体にやさしい治療だと言えます。
実際に、当機構には様々な悩みを抱える方々からのご相談が多数寄せられており、当機構は幹細胞の臨床学会とのつながりもあるため、必要に応じて、それぞれの悩みに対応できるクリニックにおつなぎすることもできます。
例を挙げればきりがないですが、脳や心臓の各種疾患、肝臓や腎臓など多くの内臓疾患、がん、原因不明の自己免疫疾患や、神経系および免疫系の複合疾患、各種アレルギー疾患、アルツハイマー型をはじめとした各種認知症、アトピー性皮膚炎や各種皮膚疾患、リウマチ、子宮内膜症をはじめとした子宮全般の疾患、さらには、新型コロナウィルスによる各種後遺症などにも効果が確認できております。
また、パーキンソン病や潰瘍性大腸炎、ALS(筋萎縮性側索硬化症)ならびに多系統萎縮症、特発性間質性肺炎などの指定難病に対しても効果を確認できております。
ケガに対しても治療効果は大きく、脊椎損傷、重篤な火傷、半月板損傷など膝関節にかかわるケガにおける相談も多く、通常の治療ではなかなか治らないケガへの効果が確認されています。
最近は、不妊治療にも十分な効果が出ていることが確認できました。
まずは不妊専門医や再生医療を扱うクリニックで相談してみるのが良いでしょう。
標準的な不妊治療と組み合わせることで、より良い結果が得られるかもしれません。